しけてん生存記録

今度こそ痩せたい(定期)

たのしいTeXパッケージ

冬なのでみなさんTeXを書く機会が増えてきたのでは(?)。

ということで今回は個人的に"こんなのあるんだ!"みたいに驚いたTeXパッケージを紹介します。

 

基本的にTeXパッケージはxxx.styみたいなスタイルファイルを適当なところにおいて\usepackage{xxx}で使えます。

.styファイルがない場合は.dtxと.insのファイルをダウンロードしてきて、

 latex xxx.ins

を行うと.styファイルが生成されます。

ぜひ試してみてください。

 

f:id:sk_tmpl:20181222113748p:plain

音符とか休符とか、楽譜が書けるパッケージです。

そもそもMusiXTeXなる楽譜作成用TeXがあって、それは楽譜書けるしMIDI出力もできるっぽい。なぜTeXで楽譜を書こうと思ったのかとても気になる。

platexコンパイル通そうとするとフォントがなくて怒られるのでパッケージとして使う時もMusiXTeXをいれる必要がありそうです。TeX Liveを使っているのであれば,

apt-get install texlive-music

で入ります。MusiXTeX本体がこれでちゃんと動くかは知らない。。。

 

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{harmony}
\begin{document}
\HH.D..7... \par
\Takt{3}{4}\ \Acht\ \Vier\SechBL\ \AchtBR\Pu\SechBl\ \Fermi{\Halb}\ \ViPa
\end{document}

f:id:sk_tmpl:20181222113806p:plain

QRコードを作れるパッケージです。TeX Liveの人はデフォルトで入ってるはず。地味に役立つ瞬間がありそう。

 

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{qrcode}
\begin{document}
\qrcode[hyperlink]{http://sk-tmpl.hatenablog.com/}
\end{document}

f:id:sk_tmpl:20181222113856p:plain

これもTeX Liveにはデフォルトで入ってます。なんかかわいい名前だなと思って調べたらドイツのよくあるレシピ本の体裁でレシピを書けるパッケージらしいです。左半分に材料が列挙されて右半分に作り方が載ってる感じだと思います、というのも転がってるサンプルファイル(kraut.tex)には(たぶん)本場のザワークラフトの作り方が載っていると思うのですがドイツ語読めない。そもそもなんでTeXでレシピを残そうと思ったのか。。。

日本語で書くとパッケージの存在意義がよくわからなくなりますがドイツ語で書くといい感じになります。

 

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{cooking}
\begin{document}
\begin{recipe}{お茶漬け}
    \ingredient{ごはん 適量}ごはんを好きなだけよそう.
    \ingredient{ふりかけ 適量}好きなふりかけをかける.
    \ingredient{だしの素 適量}だしの素をひと振りかける.
    \ingredient{緑茶 適量}緑茶をかける.
    \item[調理時間]1分
\end{recipe}
\end{document}

 

f:id:sk_tmpl:20181222114004p:plain

数独の問題がかけます。TeXのかっこいい数字で数独を解こう!って感じなのかな。

 

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{sudoku}
\begin{document}
\begin{sudoku}
    |2| | |5| |3| | |6|.
    | |5| |8| |6| |9| |.
    |1| | |4| | | | |3|.
    |8| |9| |4| |3| | |.
    |4| | | | | | | |8|.
    | |6| | | | | |5| |.
    | |3|8|6| |4|7|2| |.
    | | | |9| |8| | | |.
    | | | | | | | | | |.
\end{sudoku}
\end{document}

 

というわけで最近見つけた謎パッケージの紹介でした。

結構昔から更新されてないドキュメントとかがあって趣を感じます。

TeXLiveにはデフォルトでも山ほど.styファイルが入ってるので気になる名前のものがあったら調べてみると面白いかな、と思います。(役立つものは少なそうだけど。)